弱クテモ勝テマス(第8話まで)

7話、8話とすごく面白くなってきてます。ようやく戦略の理論が見えてきたからというのもあります。にのちゃんみたいな回りくどいドラマだ(ほめてます)。

これまでも監督に教わったことをすぐに口に出して定着させようとしてきたメンバーたち。「ドンマイ」だったり、「俺が」だったり、「出遅れるな」だったり。それがいよいよ試合だ、というときにも繰り返して反芻しているところが、進学校の生徒らしいな、と思いました。基本や習ったことを忘れない、っていうのは勉強の基礎ですから。よっぽどの天才じゃない限り、まずは基本の積み重ねをやらないと、物事はできるようにならないものね。それを取りこぼしなく実践する忠実さや集中力があるから彼らは弱くても勝てるんだと思う。

実験と検証の繰り返しも、生きること自体がそうだ、という青志先生の授業からつながっていて、表面的にはネジネジ打法や水平切りっていう奇抜な打法にわかりやすく描かれているけど、人生も気負わず、実験と検証ってとらえて進んでいけばいい、ということなのかな。
8話でりこさんと話していた「自分が肯定できること」についてもまた復習回があるとうれしい。

7話の最後にキャプテン江波戸が県大会の会報誌?向けに書いた野球部紹介。学んだことがきれいに盛り込まれてあって、「強豪校を撃破し、その先にある甲子園をつかみます」(←うろおぼえ)で結ばれていて、ちょっと泣いてしまいました。これまで実践していること、すっきりしたちょと固め(りこさん曰く)の文章の中に、彼らの目指していることが真っ直ぐ書いてあって、これまでの実験と検証の場面が思い出されます。

ところでこの江波戸くんがとてもかわいくて(生徒役ベストは奏多くんだけれども)、映るたびにちょっとときめきます。ベージュのベストがよくお似合いです。彼を見るとにのちゃんはやっぱり先生なんだ、と認識することができます。若者のかわいさとは違うからね。もうチェックシャツで秘密踊れないもんね。

なんだかんだ奏多くんも毎回登場してきて(背番号10番が一番目立ってた!)、そろそろラストスパート。梅雨に負けず、入道雲が見えるような清々しいドラマとなりますように。