ドキュメンタリー

また最近のニノさんが面白くなってきました。全体の勝敗としては五分五分かなぁ。このまま続けば勝ち越せそう。


NNドキュメントの回。本家の方(NNNドキュメンタリー)は日曜深夜にうっかり見始めて暗い気分になってしまうことも多々あるけれども、こちらはまだ軽い気分で見られました。よく考えれば怖い話なのかもしれないけど。モデル小学生と田舎の小学生。モデルの方はすごいことになってるな、と思ったけれど、どちらも全然勉強していないのがびっくり。塾は行ってないとして、宿題とかあるでしょうに、そこは普通すぎるからカットしたんだよね、きっと。でも二人とも夢や目標があってよかった。田舎代表の子の好きな食べ物が梨と焼き芋ってのが、季節の物をおいしく食べられていて、ある意味恵まれているな、と思った。普通の子は、お寿司、焼き肉、ハンバーグだよね、にのさん。


さいたまのギャルは、、、それでも将来を心配していることには安心した、ような。ただ、今こんな格好をして変わったモノを買っておかしな生活をしているのは、今しかできないからやっているんだという主張には、ちょっと自分もあてはまるというか、痛さを感じる。自由にできるお金があるのは今だけだから、仕事以外の余暇を自由にできるのは今だけだから、たくさんグッズも雑誌も買っちゃうよ、映画も何回も行っちゃうよ、遠征だって何のその、という感覚になっている。もちろんあらしさんをはじめとする役者さんやミュージシャンが好きだから、、てのもあるけど、あまり歯止めを利かせていないのは、今だけ、という気持ちが根本にあるからなのだよなぁ。ま、その「今」がずいぶん長くありませんか?という気もしますが。そして、そのモラトリアムが長ければ長いほど費やすパワーはエスカレーションしていき、終えるべき時が来ても諦めがつきづらくなることが予想される。。


さて、この回ではいろんなゲストが来ていたけど、古市さんという社会学者の方がいらしていた。どこかで聞いた名前だな、と思っていたら、いつも読んでるブログで著書がおススメされていたのでした。この人の分析だけは興味深かったな。古市さんのお話によると、最近の若者は、恋人がいない方が、いる方より満足度(幸福度?)が高いらしい。恋人がいないことで仲間とつながれる、でも恋人がいることによって逆に仲間から疎外されてしまう、だったら恋人がいない方がいいや、という考え。恋人がいないことは耐えられる、周りに言えるけど、友達がいないなんて絶対に言えない。そうだよね、友達がいないなんて大恥だもの。ツイッターのフォロワー数が友達の数とまでは言わないけれど、情報社会ではツイッターやFBやLINEで同じコミュニティにいて同じ話・気持ちを共有していないと、ほんとに村八分になってしまうんだもんね。そのためには自分の幸せもねじ曲げられるということか。


半分共感、半分恐怖かな。自分の居場所はほしいけれど、みんなと一緒であることの辛さやそれで失うものがあることは理解しておきたい。それには自分に自信を持たないといけない(流行り?の言葉でいうと自己肯定感というのかな?)のだけど、それがまた難しいわけです。にのさんはそのあたり、自分は自分っていうのを、かなりひねくれていながらも、すごく意識している人だと思います。バラエティではそこまで掘り下げられることはないけど。とにかく、この古市さんをお招きしたのはグッジョブです、スタッフさん(何様)。まぁ、この人も名前を売ろうとしている最中なんだろうけどね。


にのちゃんかわいい〜って終始ニコニコしてみるものいいけど、軽いながらも何かを投げかけるドキュメンタリーと少しは骨のあるゲストがいるこの形式、結構気に入りました。もちろん、前髪まっすぐ下りてるにのさんがかわいいことは言うまでもありません。