闇の集会

3月末のことですが、ゲスちゃんのライブに行ってきました。去年の10月からチケット取ってとても楽しみにしていたのだけど、1月の騒動があって、ゲスちゃんのファンってことを公言しにくくなってしまいました。作り手の人間性は音楽に現れるとはいえ、何もかも全部を否定する気にはなれなくて、やっぱりゲスちゃんの音楽が好きだし、ひっそりと応援し続けています。今回もいけない宗教の集まりに行くような気分で向かいました。

ライブは最近のシングルから始まり、騒動の渦中にリリースされた2ndアルバム、その前の1stアルバム、インディーズ時代の曲へと進んでいきました。新しいアルバムってリード曲の両成敗以外は別に大したことないな、と思っていたけど、改めて聞くと耳になじむよい曲たちでした。メンバーがお着替えで退場して、コーラスの女性だけで歌うパートもめっちゃかっこよかったです。2ndアルバムはまだ披露される機会が少ないためか(きっとテレビ出演だってたくさんキャンセルになったでしょう)お客さんの反応はまぁまぁでしたが、1st、インディーズと時代を遡る毎に演奏者側も熱くなっていき、なかなかの盛り上がりを見せていました。なじみの曲を聴いて盛り上がるのは楽しいけど、やっぱり新曲を華々しくプロモーションされてガンガン盛り上がるのが今キテるアーティスト。まだ懐古モードでやっていくのは早いしもったいないです。
途中でえのぴょんが歌詞?を朗読する演出もあるのだけど「(彼女をおいて)僕だけが離れてしまった」みたいなセリフもあって、いろいろ想像して苦笑いしてしまいました。これテレビでやったら相当言われちゃうやつです。

本編はMC一切なくて、アンコールでだらだらとお話。えのぴょんが音楽したくて東京に来たとか、コミュ障だけどオレンジデイズにあこがれていたとか、でも学部に女の子は留学生しかいなくて、6畳のお部屋で男の子10人呼んで鍋やったとか、課長とえのぴょんでとりとめなく話している姿にちょっと安心しました。昨日今日とご家族が見に来られていたという話もあり、いろいろあったけど武道館でできてよかったなぁ、と思いました。

アンコールの途中だったかな、当たり障りのない話しかしていなかったえのぴょんが「俺は死ぬまで歌い続けるからなー!」って叫んでいて、これがいまのゲスちゃん(というかえのぴょん)の心境なんだな、と受け取りました。もう紅白も出ないだろうし、しばらくアニメやCMのタイアップも無いだろうし、Nコンの課題曲作ることもないだろうけど、いつの日か音楽でまた世間を見返してやってほしいです。こちらも今は表現されることを信じて応援していこうと思います。