あまちゃん 9/2週


あまちゃんは毎週土曜日にまとめて見ています。一話の中でも感情が入り混じってあたふたしていますが、一週間は本当に濃くて泣いたり笑ったり息がとまったり、忙しすぎます。でもあっという間に次週の予告になってしまう。
色々書き残して覚えておきたいのですが、なかなかできず。9/2週の震災のところだけでも、書いておきます。




月曜日はまさにその日なのだけど、もう、息を飲んで見守るしかなかったです。ちっちゃいジオラマで表現されててショックは緩和されるのですが。次の日からは少しは時が経っていくので、動いている登場人物とは一緒に感情を揺れ動かすことができました。


以下、涙ポイント。


・北鉄でゆべし
止まっている北鉄の中で、おなかのすいた子に、おばあちゃんがゆべしを配る。おばあちゃんも東京に行こうとしていたんだよね。夏ばっぱも東京にはおみやげにゆべし持って行ってたもんね。


・大吉さんのゴーストバスターズ
トンネル内の北鉄を下りて、一人で外の様子を見に行く大吉さん。そのとき、自分を勇気づけるために一人で歌うのが、ゴーストバスターズなの。リアスで何度もヤケ酒(ほぼウーロン茶)をかっくらいながら歌っていた曲。「ゴーストバスターズ」の部分しか歌えない、あの曲。この状況で平常心を保つにはこの曲なんだよね。しかも伴奏も♪チャーラチャーラチャララって歌ってるし。ふらつきながらゴーストバスターズを歌いながら一歩ずつ外へ向かう大吉さん、かっこよかった。


・太巻さんの安否確認指示
いつもは冷酷だったりふざけたりしている太巻さんが、小野寺ちゃんに「実家に連絡しなさい」って言ってくれるの。その真剣さと優しさが事態の深刻さも表しているし、でもそうやって心配してちゃんと指示してくれる上司の安心感といったらない。誰もが不安なときに、自分のことを考えてくれて、それをしっかり態度に表してくれる人にはついていきたいと思う。


・小野寺ちゃんブログ
小野寺ちゃんのお母さんの安否がわからなくて、事務所の皆でネット情報とか駆使して探す。で、なかなか見つからないんだけど、ファンが小野寺ちゃんのブログのコメントにお母さんが避難所にいることを報告してくれる!このブログは小野寺ちゃんのお母さんがゴーストライターでせっせと記事をアップしていたのだけど、ここでこんな形でお母さんの無事を知らせてくれるツールになるなんて。お母さんブログやっててよかったねぇ。無事でよかったねぇ。


・「あきちゃんがきてよ」
翌日行われるはずだったGMTとあきちゃんの公演は延期に。延期だからまだチャンスはある、あきちゃんは東京においでよって言うのだけど、ユイちゃんは「あきちゃんがきてよ」。ユイちゃん自身、次はないんだ、って気づいているけど、覚悟まではできていないんだろうね。この言葉が、あきちゃんが岩手に帰るトリガーになる。


・種市先輩の卵焼き
あきちゃんが岩手に帰ることになり、お寿司屋さんで皆でお別れ会。でも先輩は出てこなくて、何をしてるのかな、ってのぞいたら、卵焼き作ってるの。あの卵焼きは45分かけてじっくり作るの。ドラマの撮影現場にも持ってきてくれてたし、愛情の塊。あ〜これ、あきちゃんのために焼いてるんだ、って思った瞬間、涙。もちろん夜行バス乗り場まで先輩は追いかけてきてくれて、卵焼きを渡してくれる。
遠距離恋愛だな、って明るく言うんだけど、どうかな〜、続くかなぁ、せつない。



・みんなのお迎え
あきちゃんが北三陸に戻る。駅や観光協会は誰もいなくて、北鉄に乗るんだけど。春子のナレーションが「あれ?」。そしたらね、みんなの声がするの。いつ帰るなんて行ってないのに、すぐには見えなくて画面にも映らないんだけど、みんなのお帰りが聞こえるの。ほんとうれしかったなぁ。あきちゃんのうれしさなのか、みんなのうれしさなのか、両方を感じたのかなぁ。あきちゃんが毎晩寝る前に思い浮かべていたみんなの笑顔が映った時は既に涙で前が見えない状態でした。



・春子さんのナレーション
今月から、この回から春子さんがナレーション。夏ばっぱ、アキもそうだったけど、説明口調ではありません。特に語り部としての三人称「〜と言いました」「思いました」ってのがより省略されている気がします。心情をそのままの言葉でいってくれるような。上に書いた皆がお迎えにきてくれるところも、「あれ」「おや」みたいな感じで、映像に引き込まれるようになっています。
春子さんは東京に残るんだけど、それでも一緒にいてくれるような、この安心感がたまりません。これまでアキや夏ばっぱやユイやユイちゃんのお母さんを優しく見守ってきてくれた、母というよりアネゴ感が、このつらいシーンだって、そっと私の寄り添ってくれているような気がしました。


あと三週間も笑って泣いて、全力で堪能します。