オーキャン2013


毎年、唯一参加している野外フェス、オーガスタキャンプに行ってきました。今年はスキマ10周年ということで、スキマスイッチinオーガスタキャンプとタイトルにスキマが冠されている特別編。途中休憩をはさむものの、7時間ずーっとスキマが出ずっぱりで、うれしい限り。他のアーティストのファンがついてこれているか心配になるほどの、少しマニアックながらもツボにはまる選曲でした。


★オープニング
今年は遅刻できない、と思いつつもやはりギリギリに到着しました。まずは食糧確保ということで、メンバーがプロデュースしているオーガスタ食堂へ、大橋家のカルピスセーキやシンタくんの味噌煮込み丼に並びます。そうこうしているとすぐにステージが始まり、元気のよいお二人の声が聞こえてきました。ここで、今日はズキマはずっとオンステです、との宣言があり、拍手が沸き起こります。
そして、はじめから♪星のかけらを探しにいこう。いつもはエンディングに流れるこの曲が明るいうちに流れ、みなさん手を振って盛り上がっています。並んでいる隙から遠くにタクヤさんの赤いシャツが肉眼で見えて、あぁ、始まったなぁ、とニヤニヤしてしまいます。
続いては、ふれて未来を。屋台の列に並びながらも小さく素早く手をたたいていている人もいて、各々楽しんでいます。もちろん私ももれなく手を動かします。
ちなみに、この時間で大橋家の牛しぐれ丼は売り切れてしまいました。1300円もするのに!!


★withさかいゆう
大絶賛されたイントロではじまる螺旋。かっこいいです。そして、さかいゆうのピアノによる奏。この時間から奏やっちゃうのか、とも思いましたが、10年たって、しんみり聴かせる歌は奏だけではなくなったということでしょう。シンタくん以外のピアノで奏を歌ったのは初めてかも、だそうです。


★with杏子姉さん
場外へ漏れ聞こえる音に注意を払いつつ、場外ブースでご飯を買い求めておりました。
なので詳しい状況はわかりませんが、ガラナを振り付け?でやっていたようです。そして、ズラチナルーカ。マニアック選曲第一弾でしょうか。アルバム曲で暗くてちょっと難解な歌詞なのですが、これは絶対かっこよかったと思うので会場で見たかったです。その反面、外へ買い出しに来る人がどっと出てきて、他アーティストのファンにとっては休憩の時間になっていました。わかりやすいです。


★withはじめちとせ
ここで懐かしい曲ということで、水色のスカート。マニアック第二弾? ちとせさんの特徴的な声が意外にも曲にマッチしていて、かわいらしく仕上がっていました。この人が歌うと、誰かの曲であっても、違和感なく、この人の曲に聞こえてしまうところがすごいところです。カラオケ感、カバー感が全くないのです。晴れときどき曇も歌ってくれましたが、2曲とも一般的にはマイナーなため、他のファンの心はふわふわとしているようでした。


★withながさわくん
このキャンプでしか聴かないけど気になっている人です。
viewをやってくれてました。この人らしく歌ってくれていてかっこよかったのですが、やっぱりスキマの曲って難しいんだな、と改めて思いました。本人たちは難なくさらっと歌っているけど、カラオケに行くと歌詞ハメがうまくいかなかったり、リズムがとれなかったり、かっこいい曲であればあるほどいつも苦戦してしまいます。
ながさわくんの歌もタクヤさん歌っていて、ながさわくんのエッジのきいた歌詞が、タクヤさんの中の尖った部分にはまっていて、聴きごたえがありました。でもこれはやっぱり本人が一番よかったパターンでした。ながさわくんの独特のメロディーと歌詞は彼の歌い方、声があってのものなのですね。


★withコイル兄さん
休憩が終わり、後半戦。ようやく初めて席について聴き始めました。
君らがいいならね、僕はいいけど、というフリを何度もして歌った、君がいいなら。どうやって歌う曲と人が結びつけられるのかわかりませんが、みんな好きな歌=得意な路線なのかな、と思いました。要するに、よく似合っていました。


★withまさよし兄さん
スモーキンレイニーブルース。これも、低音ベースと管楽器が響くちょっとブルーな感じで、とってもお似合いな路線でした。「ネオトラディショナルポップス(デビュー当時のキャッチコピー)」とはいえ、スキマの作る曲調が幅広いからこそ、ここまでいろんな人と様々なコラボができるわけです。そして、それはあの個人活動期間とその後の三軒茶屋事件のたまものなのですね。
あと、ちょこちょこ出てくるコーラス隊。秦くんとさかいさんが軍手をはめてラッツアンドスター的なフリをして歌って、そして無言で去っていきます。この「勝手に出て勝手にはけるシステム」が今回何度も登場しておりました。


★with秦/基/博
ちょっと意外だよ、といわれて始まったソングライアー。確かに弾き語りの秦くんには意外な選曲でした。秦ファン(私もファンだけど、秦君オンリーのファンという意味で)にとってはどうなのかな、そんなに好きな路線じゃないのかもしれないです。もちろん何でも歌いこなせていますが。聴きなれているスキマファンとしては、ツインボーカルになった瞬間の力強さが圧巻でした。


タクヤさんが上着をちょっと脱いだだけで「フーッ!」て言われるので、脱ごうとする秦くん。会場盛り上がるが、「想像以上にぷよぷよですから」と取りやめる。以前はハタクヤがコブトリというユニット名にもなってしまったくらい、ぷよぷよしていた二人。タクヤくんだけダイエットに成功したのですが「あの頃はよかった。何食べてもよかったもん」。いまはつらいんですね、でもキープしてくださいね。


そして、クライマックス前のハイライトがきます。お互いの同じ曲名「藍」と「アイ」を歌います、と。スキマにとっても秦くんにとっても真骨頂の恋愛バラード。ここは聴きどころだと、会場が一斉に静まりかえります。
まずは「藍」から。ピアノ伴奏で歌う秦くんが新鮮でした。自分のものにしてましたね。
続いて「アイ」。ギターではなく、シンプルなピアノ伴奏で、気持ちをこめて、ていねいに歌うタクヤさんに、時が止まりました。秦くんバージョンだっていつも息をひそめて聴いてますけど、タクヤさんがどういう歌い方をするのかを見逃したくなくて、身動きできなかったです。1番はタクヤさん、2番は秦くんで、最後のサビは、ほぼアカペラでのハモリ。しびれますね。シンタくんが演奏後に鳥肌がたったね、というジェスチャーをしていたけど、まさにその通り。


★スキマのステージ
ちょっと待ってね、すぐ戻ってくるから、と数分はけた後にやってきた二人。
無言で、まずは雨待ち風。夜の空に魂がのぼっていく感じがして、一層幻想的に。
次は、ユリーカ!ふふ、去年は聴けなったユリーカ!一気に盛り上がる会場。
スカーレットでちょっと落ち着いて、さいごのひ。今までさいごのひって、すごくいい曲なのは頭ではわかっているけど、あまり思い入れができず冷めて聴いていたのですが、あまりに感情こめて歌う姿にぐっときてしまいまいした。二人に守るべきものが増えたから生まれた曲だと思っているので、自分の経験値が増えたら、もっと感じるものがあると思います。


続いての新曲、10年記念ソング。ハローエスペシャリー。「10年だからと肩肘張らずに」と言う彼ららしく、かるーく、簡単に口ずさめる曲で、にこにこ聴いていました。が、二番の「3650日分のメロディーと言葉をパッケージしよう」で思わず感涙。私も9年くらい彼らの音楽に寄り添って、助けてもらってきたので、その(楽しいことばかりではなかった)年月に想いがこみ上げて、涙チョロリしちゃいました。すぐに笑顔を取り戻しましたけど。


そのあと、キレイだでもう1回はじけてからの、SL9。ただのアルバム曲の一つで、そんなに何度も演奏されていないけど、ここで、この夜空の下でやってくれるんだ、という嬉しさで胸いっぱいです。もう学生じゃないし、モラトリアムなんて言ってられないけど、宇宙と青春を感じます。(意味不明)


最後は全力少年。はじめのC&Rが今までやったことのないもので、引き出し多いですね。もう何百回も歌ってるだろうけど、ライブで、そしてホームで歌ってる彼らが一番キラキラしてて、本領発揮していると思います。テレビだと実力が十分だせてないし、ライブでもツアーだとちょっとマンネリ感が出てしまう時もあるけど、この日は本当にお祝ムードの会場と一体化していて、本当に120%、150%くらいの力で迫ってきていました。これが本物の全力少年だって、世間の人に知らしめてあげたいくらいです。


★フィナーレ
待ってる間にずいぶんと雨が降ってきまして、あの雨男先輩(ス/ガ/シ/カ/オ)がお祝いしているんだな、と思うことにしました。
まずは、夏はこれからだ。すごく好きなんですけどね、雨で気もそぞろでした。すみません。
この後だったかな、スキマの二人に大きな花束が贈られて、みんなでおめでとう、っていいました。山さんが「(おめでとうの)練習しようか」って言ったけど、他のメンバーも会場も全員いらないよ、って言ってました。練習するものじゃないですよ。
最後は惑星タイマーで。イントロ流れた瞬間、歓声あがっていました。私も同じ気持ちです。スキマが初めて福耳にプロデュースした曲ですもんね。おめでとうございます。


★食べたもの



大橋家のカルピスセーキ。
おいしくて二杯も飲んでしまいました。



そらいろマーブル。濃厚で栄養がありそう。



味噌煮込み丼。ちょっとご飯ぱさついてましたが、がっつりおいしくいただきました。



杏子姉さんプロデュースの串焼き。期待通りの満足感。



場外のマンゴーかき氷。
夏の野外と氷と音楽って素晴らしい組み合わせ。


2007年、初めて参加したオーキャンで、スガ先輩が10周年でトリビュートされて、たくさんお祝いされていました。その時、スキマが10周年を迎える年のオーキャンは絶対に参加してお祝いするんだ、とひそかに決めていました。
そしてこの日、花束を受け取ったとき、タクヤさんが「10年っていろんなところで言われたけど実感が全然湧いていなかった。いまやっと実感がわきました」と言っていて、シンタくんとも抱き合っていて、そんな瞬間に立ち会えて本当にうれしかったです。
10周年おめでとうございます。CDは全部買えないし、記念旅行のハワイもいけないし、現場にいけないときもあるけど、これからもずっと応援していきます。いつまでの隣のお兄ちゃんポジションで、作りたい音楽、作っていってください。