ナラタージュ見ました

見る前はあんまり好みじゃないかもと思って(許されない恋は苦手)、見てる最中もいろいろ突っ込みつつ見てたけど、終わった後からなんだかすごく感想言いたくなる映画。それを狙って作られたらしいので、しっかりターゲットになれたってことかな。

日舞台挨拶午後の回を中継で鑑賞。舞台挨拶はマスコミもいなくて少しリラックス?してたのか、かすみちゃんがさりげなく言った「そうですね」がなまってて、みね子が残っているのを感じました。かわいい。

内容はもっと際どいものかと思っていたけど、全然そんなことはなくて。静かにゆっくり重く時間が流れました。出てくる人はみんな自分のことばっかりでどうしようもない。監督は「泉が全部悪いんだよ」って言ってたけどそんなことはないと思う。葉山先生だって事情はわかるけど何なん?ってなる。かすみちゃんの「優柔不断で何考えてるか分からない人」って表現がまさに。かといって魅力がない訳ではないのよね。見捨てられない気持ちもわかる。でも最後はちょっとねぇ。。
全体として見ると瀬戸くんがいい役だった!そういう瀬戸くんだって深く知れば実はとんでもないこと考えてたりするのかも。。って余白を考えられるくらいキャストは皆さん上手でした。潤くんはちゃんと、だらしない葉山先生でした。

主題歌がよかったなぁ。潤くんのラジオで、主題歌が現実世界に戻っていくように促す役割、みたいなことを言っていたけど、本当に、しっとりした世界に沈みこんだところから立ち上がって帰ろうか、という気分になりました。気持ちを整理してくれる歌詞と、あと曲がすごく好きです。「君の名は」の曲たちが好きなので、野田さんの作る曲が好きなんだろうな。
野田さんといえば、ぼくらの時代で「みんな『今』が大好きなんだよね」と言ってたのがなかなか忘れられません。今を経て変わっていったとしても、その状況に慣れればまた変わりたくなくなるんだよね。

そうそう、小学生の女の子がお母さんと来てて、たぶんつまんなかったんだろうね、「あんたが見たいって言ったから来たんだよ」って怒られてました。10年後にまた見たらいいよ。